からっぽ
秋の訪れを告げる神事「ぎなん落とし」が5日、福岡市博多区の櫛田神社で行われ、巫女(みこ)らが色よく実ったギンナンを収穫した「ぎなん」は博多の方言でギンナンを意味する。境内の大イチョウ(高さ約22メートル)は雌雄の木が寄り添うように立っており、「夫婦(めおと)ぎなん」と親しまれ、夫婦円満や子孫繁栄のご神木として大切にされてきた。この日の神事では、神職らがイチョウの枝を竹ざおで揺らし、落ちた実を巫女が箸で丁寧に拾い上げ、収穫したギンナンは来年3月「ぎなん祭」で、縁結びや子孫繁栄のお守りとして参列者らに配られる